繰り下げ支給の減額率について
65歳になっても、収入があるなどで、年金が必要ない人もいるでしょう。
そういう人たちは、支給の開始を遅らせる事ができ、年金額が増額されます。
- 66歳0ヶ月~66歳11ヶ月…108.4%~116.1%
- 67歳0ヶ月~67歳11ヶ月…116.8%~124.5%
- 68歳0ヶ月~68歳11ヶ月…125.2%~132.9%
- 69歳0ヶ月~69歳11ヶ月…133.6%~141.3%
- 70歳~…………………………142.0%
1ヵ月遅く申請するごとに0.7%の率で増額されています。
65歳を過ぎても収入があり、年金に生活依存する状態でなければ、70歳まで待って42%増額した年金を受け取るのもいいですね。
となると、気になるのがいったい何歳から受け取るのがいちばんお得であるか、ということなのですが、なにしろ、一生受け取るものなので、何歳まで生きるかによって、受け取れる額が違います。
ですから、本人が亡くなるまで、決して、どうすれば得なのかが、わからないというのが、この計算の問題点。
しかし、平均寿命を手がかりに目安の計算をすることは可能です。
男性の平均寿命78歳の時点では、66歳から受け取るのが、お得。女性の場合、平均寿命は85歳なので、この場合は、70歳から受け取るのが最もお得ということになっています。
これは、どういう計算によって導き出されるかというと、繰り下げ年数が、1年、2年、3年、4年、5年のそれぞれの場合の85歳までの受け取り総額が、いくらになるかということを、通常の65歳から受け取った場合と比較して、導き出したものです。
平均寿命まで生きると仮定すれば、このように、お得な受け取り開始年齢を、導き出せるのですが、あくまでも、平均寿命を元にした計算です。
タグ:基礎年金のいろは